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電動ベッドの引越し。吊上げ搬入が必要になったら?

大型家具の中でも引越しに手こずるのがベッドです。マットレスは分解することができないため、通常の方法では部屋の中に運べないことがあります。骨組みのパーツは分解できるものが一般的ですが、素人には分解と組み立ての両方が難しく、途中で諦める人も珍しくありません。

ベッドでももっと大変なのが電動ベッドの移動・配送です。完成すると幅が1メートル、長さが2メートルを超えるものもあり、重さも100キログラム以上になります。リクライニングや照明など、機能が充実したものほど大きく重くなる傾向があります。なので製造会社の中には販売する時に、設置する部屋の大きさや床の強度、搬入ルートを確認するように注意喚起しているところがあります。

基本的には一般人に難しい作業

基本的に電動ベッドの分解・組立は一般人には不可能です。ですから引越しに際してはプロに依頼する必要があります。販売会社のほうでサービスを提供していることもあるから、まずそちらから検討してみるといいでしょう。

また大手の引越し会社は、電動ベッドやピアノなど運搬が大変なものの扱いに慣れています。ですから通常の引越しと同じように、見積もりをとってもらう前に相談するのがおすすめです。普及している製品であれば、引越し会社の社員の中に分解・組立ができる人がいる可能性があります。

搬入に関して玄関から入れて廊下を通る、通常のルートが使えない場合は吊上げ吊下げをすることになるでしょう。これにはいくつかのやり方があります。まず窓を外して養生し、バンドや梯子を使って吊る方法があります。手吊りと呼ばれるもので、上下にスタッフを配置します。窓が大きかったり、梯子を設置しやすかったりする場所ではこの方法を選ぶことが多いです。

次に専用の特殊車両を使う方法です。スカイポーターやスーパーデッキという特殊車両で、電動ベッドを吊って移動させます。道路に停めたトラックと電動ベッドをやりとりしますから、特殊車両も道路に停めます。梱包や養生などの下準備が済んでいれば、運ぶ時間はそれほどかかりません。役所に特別な許可を得て特殊車両を使う必要はありません。

見積もり依頼する前に確認するのが賢明です

大手の引越し会社はスカイポーターやスーパーデッキを持っています。大きな支店であれば、複数台を持っていてもおかしくありません。不安があるならば、見積もりの前に引越し会社に電話をして確認するのが賢明です。吊上げ吊下げにどの程度対応しているかチェックしてから見積もりをとると、後悔しない引越しができると考えられます。