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仏壇の引越し、処分の時に必要なご供養は?

亡くなった親が住んでいた空き家を売却するときや引っ越しをするときなど、仏壇を持っている場合は仏壇を処分するか引っ越しをさせる必要があります。
しかし仏壇にはご先祖の魂が入っているため、他の荷物のようにそのまま運び出したり粗大ゴミに出したりすることはできません。

仏壇の引越方法は宗派によって様々

仏壇や位牌などを移動させるときには、もともとあった場所で魂を抜いてもらってから動かし、新しい場所で入れてもらうという供養をする必要があります。
その際はお坊さんを呼んで仏壇の引越供養を依頼することになります。

魂を抜く供養は宗派で異なるのですが、浄土真宗の場合は「遷仏法要」や「入仏法要」といわれ、浄土宗や真言宗などの宗派では「閉眼法要」や「魂抜き」、「開眼法要」や「魂入れ」などといいます。
浄土真宗の場合は「魂」という概念がないのでその言葉を使わないのです。
それらの法要は住職に家に来ていただいてお経をあげてもらうので、お布施を包むことも必要です。

元の場所で魂を抜いてもらうことによって仏壇はただの家具の一つになるので、次の住居に移動させたり処分することも可能になります。
魂抜きの供養は引っ越す1週間前から前日までには済ませるようにするので、そのためには住職に1か月くらい前から予約を入れておく必要があります。

魂入れについては引っ越し後できるだけ早く行ってもらうほうが良いので、魂抜きを依頼した住職が引っ越し先まで来てくれ新居での供養をお願いできるなら、魂抜きと一緒に予約をしておきます。
もし遠方に移動しその地域のお寺の住職に依頼をするなら、早めに調べて予約を入れておくことが勧められます。

魂抜きを供養から魂入れ供養までの間は仏壇には魂が入っていないので、ほかの家具と同じように扱うことはできますが、それでも魂の家ともいえる仏壇なので元の住居を出るときは一番最後に出すようにし、新しい住居につけば一場早く入れるようにして敬う気持ちを込めるようにするのが仏壇に対する礼儀です。

供養が不要な場合

仏壇を移動するとき、供養が不要な場合もあります。
それは同じ建物内で別の部屋に運ぶ場合や模様替えをするなどの時と、浄土真宗で仏壇にご本尊が入っていない場合です。

それらの時は仏壇の引越供養が不要なので、そのまま丁寧に運ぶだけで良いのです。
ただし部屋を変える場合で供養が必要な時もあります。

それは同じ敷地内でも「はなれ」といわれるところの部屋に移動をする場合です。
同じ建物内の部屋替えの場合は供養が不要なので、いったん外に出す場合は供養が必要ということを覚えておくとわかりやすいです。